REPORT

【開催レポート#5】頴娃町合宿 DAY1

2023.07.03
花音

6月24日、25日の二日間は、鹿児島県南九州市頴娃町にて合宿を行いました!
4月に始まってから、ちょうど2ヶ月を迎えた今回のMOKUMOKU 。
雨模様だった天気も味方につけることができ、頴娃町を満喫することができました!

また、hataori代表 たかはしくうが が所属する合同会社ironowaが構想中のクリエイティブな思考を育てるワークショップのプロトタイプも体験。
頴娃のこと、自分のこと、お互いのことをより知れた二日間となりました!

今回の合宿の目玉であり、2日間にわたって行われたワークショップをironowa代表 Wayanさんは、“明日から見える世界が変わる授業”と称しました。
固定概念を捨て、五感を研ぎ澄ませるという各セッションを段階的に行うことで、クリエイティブな発想への道標となるワークショップです!
全3セッションのうち、2セッションを1日目に行いました。

セッション1のテーマは、「捉え方は一つでないことを学ぼう」です!
突如、ある一つの絵画を見せられたMOKUMOKU生。
そこから、各々、この絵が何を表現しているのかを考えます。

“写った自分の姿に見惚れている”、“失恋したのかも”など、絵から各々、自由にストーリーを生み出します。

実は、これ“ヴィジュアル・シンキング・ストラテジー”というワークショップの技法の一つ。
ある絵画を見て、“誰が何のために作ったの?” “いつ作られたの?” “作者は何を表現しているの?” など、作品の背景を問わないことで、“私は何を感じたか”に視点を置ける。その作品を通して、自分を知ることができる。
ちなみに、今回使った絵画は『ナルキッソス(作:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ)』。ぜひ、気になった方は調べてやってみては…!

お弁当休憩を挟み、午後のワークに向けて身体も心も充電した後は、セッション2へ。
セッション2のテーマは、「無意識のうちにと閉ざしている耳を開いてみよう」です!

①街を歩きながら、“街から聞こえてくる音”に耳を澄まします。
②聞こえてきた音を擬音化して、メモする。
というルールのもと、頴娃町の“海”・“街”・“国道”を散策。

波が打ち上げる音、微かに聞こえる虫の音、砂浜を足で踏む音、川の水と岩が織りなす音、誰かが水筒を開ける音など…忙しない日常では、気づくことができない音たちに耳を傾けました。

街歩きをして持ち帰った音たちをみんなで共有。
あの時、あの時間、同じ場所にいたはずなのに聞こえている音が違ったり、それを表現する言葉が違ったりと新たな発見が。

実は、これも“サウンドスケープ”というワークショップの技法の一つ。
サウンドスケープを日本語に直訳すると“音の風景”を指します。外部から得る情報の9割は視覚に頼っているという私たちが、聴覚を研ぎ澄ますことで、普段はこぼしてしまっている情報に気づき、新たな発見が生まれる。
自然溢れる頴娃町を視覚だけでなく、聴覚も使って堪能できた時間となりました!

夜は、みんなで近所のスーパーに買い出しに行き、晩御飯のハヤシライスを作ったり、温泉に行ったり。
晩御飯の場には、この合宿のお宿である“ふたつや、” “かこゐ”、姉妹店の“潮や、”を運営するなど、頴娃町を拠点に様々なビジネスを展開している株式会社オコソコの皆さんも駆けつけてくださり、賑やかな夜となりました!

忙しない日常では、ついつい見過ごしていた“もの”や“音”に耳を傾けた合宿初日。今日行った2つのセッションが、明日のセッションへとどのように繋がるのかと明日を待ち遠しく思える1日目となりました!

鹿児島県出身の21歳。昨年度、1期生としてMOKUMOKU に参加したのをきっかけに、文章を書くことの楽しさを知る。趣味は、本を読むこと。いつかこの本たちを並べた古本屋をつくることが密かな夢。

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